税理士になるには
- 沢田 :今日からスタートします新コーナーです。
このコーナーでは、現役の税理士さんにスタジオに来てもらいまして、税金のことはもちろん、起業や相続、不動産といった専門的な話ですとか、実際に、税理士さんがどんな仕事をしているのかなど、毎週火曜日に伺っていきます。
第1回の今日は、「九州北部税理士会」所属の税理士、川野秀明さんにお越し頂きました。川野さん、よろしくお願いします。
- 沢田 :税理士さんというから、お堅い感じかと思いましたが、聞くところによると、若手のホープということで、爽やかじゃないですか。
- ナカジー:僕と同世代ですよね。
- 川野 :そうですね。昭和42年生まれの43歳です。プロ野球で言えば、ちょうど清原、桑田世代になります。
- 沢田 :税理士になってどのくらいですか。
- 川野 :29歳の時に税理士試験に合格しまして、その翌年30歳の時に税理士登録をして、税理士事務所を開業しましたので12年になりますね。
- 沢田 :折角ですから、今日は、税理士の基本的なことを教えてもらいましょうよ。
- 川野 :はい、わかりました。現在、税理士は全国に7万人以上います。
税理士の仕事には定年がなく、自分の体と頭が元気ならば、いつまでも続けられる仕事なんですね。税理士は、弁護士さんや司法書士さんと比べても、かなり人数が多いんですが、ま~、それだけ社会の中で必要性があるということではないかと理解していますし、個人的には、日々、社会的な使命感を持って仕事をしております。
- 沢田 :カッコいいじゃないですか。ね~、らぶ子ちゃん。
- らぶ子 :でも税理士になるには、どうしたらいいんですか。
- 川野 :税理士になるには、国家試験である税理士試験に合格し、会計事務所等で2年間の実務経験を積み、税理士会に登録する必要があります。
- らぶ子 :「税理士試験」は、難しいんですよね。
- 川野 :簡単ではないと思います。税理士試験は、1年に1回で、会計科目と税法科目の合計11科目あるんですが、11科目のうち自分で選択して、5科目に合格すればいいんですね。また1回の受験で5科目全部に合格する必要はなくて、同じ科目を何度も受験することが出来るんです。
- らぶ子 :じゃ~、1年に1科目ずつ合格していけば、5年で税理士試験を突破できるんですね。
- 川野 :そうですね。ただ1科目の合格率が、およそ13%ですから、そんなに簡単にはいかないかもしれませんね。
- らぶ子 :ということは、学生時代に合格するのは、難しいですね。
- 川野 :そうなんです。実際には、働きながら税理士試験に挑戦する社会人受験生が、全受験生のおよそ80%というのも大きな特徴です。
あとですね、税理士試験を受ける以外にも、税務署等、税務関連の役所に一定期間勤務した人や、弁護士、公認会計士の資格を持っている人も、税理士会に入会して税理士になれます。
- 沢田 :ちなみに、川野さんは、どうやって税理士になったんですか。
- 川野 :私は、高校を卒業して福岡の学校で勉強し、その後も社会人をしながら税理士試験に挑戦し、7回の受験で5科目に合格し、税理士になりました。
- ナカジー:試験だけでも7年かかったわけですよ!凄いじゃないですか~ 石の上にも。
- 沢田 :1回目ということで、個人的なことをねほりはほり聞きましたが、実は、このコーナーでは、川野さんと、あと女性税理士の松永恵美子さんに色々教えていただきます。
次回は、松永さんに来ていただき、税理士の仕事について話していただきます。
川野さん、ありがとうございました。