税理士の仕事

• 沢田　：先週からスタートしましたこのコーナーでは、現役の税理士さんにスタジオに来てもらいまして、税金のことはもちろん、起業や相続、不動産といった専門的な話ですとか、実際に、税理士さんがどんな仕事をしているのかなど、毎週火曜日にうかがっています。
  2回目の今日は、「九州北部税理士会」所属の税理士、松永恵美子さんにお越し頂きました。松永さん、よろしくお願いします！
• 沢田　：松永さんは、久留米のご出身だそうですね。
• 松永　：はい。ときどき筑後弁がでてしまいます。
• 沢田　：筑後と言えば、筑後川。カヌーがご趣味と聞きましたが、筑後川でされているのですか？
• 松永　：筑後川でやったり、海ノ中道などで楽しんでいます。
• 沢田　：これからは気持ちの良い季節の中、思う存分楽しめそうですね～。
• 松永　：そうですね。
• 沢田　：さて、先週は、川野さんに、「税理士になるには…」という話を伺ったんですけど、松永さんのように女性の税理士さんは、多いんですか。
• 松永　：女性の税理士は全体の12％ほどですが、年々増えてきているんですよ。また税理士試験の合格率では女性の方が高いんです。
• 沢田　：そうなんですか…。何でも、松永さんは税理士と主婦業を両立なさってるそうですが、普段はどういう毎日なんでしょう。
• 松永　：そうですね。先週の1週間を例にするとですね。まず月曜日は朝9時に出勤して、午前中は事務所で仕事をしました。今月に申告をする会社の決算書の作成です。午後からはその会社を訪問して社長さんと決算について打合せをしました。
• 沢田　：そうか、会社の決算はまちまちですもんね。
• 松永　：はい、個人の事業者は3月15日が確定申告の期限ですが、会社の場合は決算日を自由に決められますから。そして、火曜、水曜は、顧問先に税務署の調査が入りましたのでその立会です。今の時期は税務調査が多いですね。
• 沢田　：ほほ～、税務署の調査ですか。怖いですね。中島くん、君は、「一応」、会社の取締役だろ、こういう話は、ちゃんと聞いておかないと…持ってかれますよ。
• ナカジー：一応って、ちゃんと仕事してますよ。「一応」、経営者ですから。
• 沢田　：やっぱり「一応」じゃないか…。ね～松永さん。
• 松永　：「帳簿」をきちんとつけていれば何も怖いことはありませんよ。そして、木曜日は、税制改正の研修会に参加しました。
• 沢田　：ほら～、税理士になっても、また勉強ですよ…。
• 松永　：そうなんですよ。税法は毎年改正されますし、会計の制度も複雑になっていますから、ついていくのがやっぱり大変です。でも中小企業の方々に分かりやすく伝えるために頑張っています。
• らぶ子　：そうなんですねぇ…。改正の度にちゃんと新しい知識を身に着けなきゃいけないわけですね、週末の金曜日もハードそうですね。
• 松永　：そうですね、金曜日は顧問先の小さな工場を訪問しました。今はこの景気ですから、社長さんから資金繰りについて相談を受けました。
• 沢田　：そうなると資金繰りの相談を受けて、税理士が直接『銀行』と交渉してくれるんですか。
• 松永　：直接交渉はしませんが、私は資金繰り表や利益計画などの資料を作成するんです。社長さんや事業者の方からは、経営全般についていろいろな相談があります。中島さんも、資金繰りでお尋ねになりたいことがありましたら、是非、地元の税理士にご相談ください。
• ナカジー：もちろん。番組終わってから個人的に…。あの～、らぶ子は、個人事業者だよな～。
• らぶ子　：そうです！私も、確定申告しないとですから、年に1回は相談しますよ！
  1年分の領収書を箱に入れていって、「お願いしま～す！」って。
• 沢田　：このコーナーでは、「税理士さんは、どんなときに相談したらいいのか？」
  我々があまり知らない部分を追々伺っていこうと思いますので、お楽しみに。
  また、税理士さんに質問などがありましたら、パオーン宛に送ってください。
  スタジオには、九州北部税理士会の税理士、松永恵美子さんでした。ありがとうございました。