KBCラジオ「5分間の税金話 私の隣の税理士さん」

  • 第8回:平成22年11月9日放送分

新規開業と税理士

  • 沢田 :このコーナーでは、現役の税理士さんにスタジオに来てもらいまして、税金のことはもちろん、起業や相続、不動産といった専門的な話ですとか、実際に、税理士さんがどんな仕事をしているのかなど、毎週火曜日にうかがっています。
    今日は、「九州北部税理士会」所属の税理士、松永恵美子さんにお越し頂きました。松永さん、よろしくお願いします!
  • 沢田 :今回でこのコーナーも8回目になりますが、今まで新規開業した場合についてお話をしてもらいました。さて、いよいよ開業しました。そこで気をつけること、税理士に何を頼んだらいいのか、ということで話をしてもらいます。
  • 松永 :まず気をつけることは個人のお金と事業のお金とはっきり区別しないといけませんね。最初のうちはお金もないし、ごっちゃになりがちですから。そのためにも帳簿はきちんとつけないといけません。中島さんは大丈夫ですか?
  • ナカジー:うちは、人におまかせですから・・、どんぶり勘定ではないはずですけど。
    でも、帳簿をつけるのって面倒ですよね。営業畑の人は特にそうなんじゃないですか。
  • 松永 :少し面倒かもしれませんね。今は安いパソコンの会計ソフトもありますから大丈夫ですよ。帳簿をつけるための簿記の知識がなくても入力できるようにできていますから。
  • ナカジー:でも開業したばかりじゃ、時間がないってこともありますよね。経理の人がいればいいんでしょうけど。
  • 松永 :その時は税理士に相談してください。代わって帳簿の作成を行います。経理は税理士に任せて、社長は営業に専念してもらう。売上をたくさんあげることが大切ですから。
  • らぶ子 :全部やってくれるんですか?領収証を集めてもっていけば…。
  • 沢田 :こらこら、全部はだめでしょう~。現金出納帳ぐらいはつけないと。
  • 松永 :そうですね。現金の管理はきちんとしておかないといけませんね。
    何に使ったか忘れてしまいますから。どこまで頼むかは相談して決めたらいいですね。
  • 沢田 :社員がいる場合は手続きをしないといけませんよね。
  • 松永 :税務署への届出や社会保険や労働保険の手続きをしないといけません。
  • ナカジー:いろいろ天引きされるんですよね。給料の計算も大変じゃないんですか。
  • 松永 :残業の計算もありますし、人数が多くなると大変ですね。もちろん税理士に依頼してもらって構いません。
  • 沢田 :前に金融機関との付き合い方という話を聞きましたけど、資金繰りの相談なんかは多いでしょう?
  • 松永 :そうですね。一番大切なことでしょうね。利益が出ていてもお金がないということはよくあります。あわてないでいいように資金繰りの計画は大事です。
  • らぶ子 :利益が出ていればその分お金は残るんじゃないですか?
  • 松永 :普通はそう思いますよね。しかし、在庫や売掛金が増えたり、設備投資をすればお金が足りなくなることもよくあります。逆に赤字なのにお金が余るということはあまりみたことはないですが。
  • 沢田 :利益がでたら税金を納めないといけませんね。その辺の相談もしてくれるんですよね?
  • 松永 :もちろん税金の専門家ですから。ただ、まずは利益を出すことの方が先決ですね。
    利益を出して事業を安定させることが大切です。
  • ナカジー:そりゃそうですよ。事業を始めても赤字ではね。どんどん稼いで税金の相談をしないとですね!
  • 沢田 :いいましたね!中島常務!税務署の方~!聞いてらっしゃいましたらナカジー…
  • 松永 :税理士は税金の取立てのお手伝いをするわけではありません!「事業発展」のお手伝いをするのが仕事ですから気軽に相談してください。
  • 沢田 :そこですよ~、そこ! 事業のお手伝いですから…。
    このコーナーでは、「税理士さんは、どんなときに相談したらいいのか?」
    我々があまり知らない部分も伺っていこうと思いますので、お楽しみに。
    税理士さんに質問などがありましたら、パオーン宛に送ってください。
    また、九州北部税理士会のホームページもご覧下さい。
    スタジオには、九州北部税理士会の税理士、松永恵美子さんでした。ありがとうございました。
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