税理士という職業について
- (門馬)さて、松永さん。どうやったら税理士になれるのでしょうか
- (松永)税理士になるためには、まず税理士試験に合格しなければなりません。
毎年8月頃、全国各地で税理士試験が行われており、会計の科目2科目、税金の法律科目3科目の合計5科目に合格する必要があります。
- (門馬)だれでも受験できるのですか
- (松永)受験するためには簿記検定に合格したり、会計や税務に関する仕事に3年以上従事したりすれば受験することができます。
- (門馬)けっこう大変なんですね。そして本番の試験に合格しなければいけないんですね
- (松永)そうですね。でも、税理士試験の良いところは、一度に5科目全部に合格する必要はなく、1科目ずつ受験していくこともできますから、働きながら受験する人が大変多いのが特徴です。
- (門馬)そうして試験に合格すれば税理士になれるんですね
- (松永)合格の前でも後でもかまいませんが、2年以上の実務経験が必要です。
- (門馬)そういうご苦労をされて税理士になった松永さんですが、税理士になって良かったことといったらどういうことがありますか
- (松永)一番良かったことは、この仕事がお客さまに喜ばれる仕事ができるということですね。税金や経営などの悩みを持たれて相談に来られるのですが、私の知識と情報を総動員しながらその方の立場に立ってご相談を受けています。あとになって「おかげで解決しましたよっ」と言っていただくと本当にこの仕事をしていて良かった、と思いますね。
- (門馬)そういう「やりがい」があるお仕事なんですね
- (松永)そうですね。でもお客さまもそれぞれの経営哲学や人生観があり、仕事を通じて逆に教わったり刺激を受けたりすることも多いんですよ。そういう意味ではすごく楽しい仕事です。
- (門馬)最後に、松永さん、リスナーのみなさんに一言ありますか
- (松永)税金の仕事って、結局はお金についての仕事なんです。特に税理士はお客さまのホームドクターのような役割で仕事をしますから、お金の大事さと同時に、お金だけでは計れない「幸せ」とはなにか、を学んでいるような気がします。
税理士の仕事に興味をお持ちのリスナーの皆さん、是非税理士試験に挑戦してみませんか。